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ことばのちから

打ち合わせなどで感じたモヤモヤを

うまくことばにできないでモゴモゴっとしゃべって(あるいは黙って)

あとになって後悔することがしばしばあるのですが、

そんなわたくしを尻目に、感じたことをバシッといやみなくかっこよく

ことばで表現できる人には、ついついあこがれの熱い視線をおくってしまいます。

 

しかし、あこがれの視線をおくっているだけでは何だかなので

自分も言いたいことをここぞとばかりにバシーッと言えるようにと思うのですが、

ワワワーッとしゃべってあとで後悔してみたり、

へんに考えすぎて言葉のラビリンスに陥ってしまうことも多く

なかなか難儀なものです。

 

そんなようなことを考えて何となくもんやりしていたときに、

すきなFacebookページのコラム「コピーライターの目のつけどころ」で

紹介していたコピーがありました。
————

「あなたに会えたお礼です。」
人が、一生のあいだに
会える人の数は
ほんとうにわずかだと思います。
そんな、ひと握りの人の中に、
あなたが入っていたなんて。
この幸運を、ぼくは、
だれに感謝すればいいのでしょう。
あなたに会えたお礼です。
サントリーの贈りもの。
————お歳暮 サントリー 1985
岩崎俊一さんのコピー。

 

「大切な人を大切にしたい」というきもちを思い出させてくれるこのコピー。

普段ことばにもせず、なかなか伝わりづらいようなことを、

やさしく、こうしたら伝わるかもよと教えてくれるようで

じわじわじわと染みたコピーでした。

こんな風な絶妙な気分を、うまくことばで伝えられたならばとあこがれます。

 

あとは、ことば、でもそうなのですが、

きもちとしてはぜひ絵で、そういう絶妙な感覚を

思い出させてくれるようなものを、つくりたいところです。

 

ことばも絵も奥深し。。

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