ものごとの裏っかわ
「世の中に意味のないことはない。すべてのものごとに意味がある」
これはたしか、自分の高校受験の時期、
試験用に立体オブジェかなにかをつくってたときに
「こんなことしてて何になる」みたく私が言ったのに対し、我が母が何気なく放った一言で、
それまで、ものごとに意味があるかないかなどこれっぽっちも考えたことがなかった私は
そんな一言に思いがけず衝撃を受けたのでした。
それ以来なにかにつけて頭の片隅でぼんやりと
「これにはどんな意味があるんだろうか…」と
自分に問いかけながら歩いてきたつもりですが、
問いかけた結果、意味があるかないかということよりも
ものごとの意味を考えてみること自体に価値があるんでしょうねこれは。
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ものごとを見つめるにあたり、
美しいとか可愛いとか面白いとか、純粋な表現ももちろん興味があるのですが、
ここ数年は、そのものの生まれた背景とか意図とか作り手のスタンスとか、
裏っかわのストーリーのほうも段々と気になるようになりました。
それは自分のつくるものにも言えるはずで、
つくり手としての意図やスタンスなど問われると思うと
何においても気が抜けないなあ…と思ったりして。
なんにせよ、すこしでも人にとって何かこう
意味の感じてもらえるものをつくりたいものです!
あとは、いつかしかるべきタイミングで子どもにいってやりたいですね!
「世の中のすべてのことには意味があるんだよ」と。
「それくらい知ってます」なんて一笑されそうな気がしますがね、我ながら。